雪使いのつぶやき

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「光栄ある孤立」からの転換

「光栄ある孤立」

19世紀のイギリスを指した言葉だ。その頃のイギリスは協力することはあっても同盟を結ぶことはなく、ある程度の独自路線を歩んでいた。この路線は日露戦争直前に結んだ日英同盟まで続いた。緊迫した国際情勢において独自路線を貫くのは難しくなってきたということだったのだろう。

 

そのイギリスと同じような路線だったのがソニーミュージックだろう。そのソニーがとうとうiTunesへの楽曲配信に参加した。

今まで独自の音楽サービスや製品、技術を持ってたこともあって、iTunesとは一線を画していた。ただ、iPodなどmp3やAAC形式のファイルを使って聴く音楽プレーヤーやスマホが普及し、その影響でダウンロードからの楽曲購入が増えている。そのダウンロード販売の最大手がiTunes Storeである。今やその最大手の販売元を無視してやっていくのは厳しいものがあるのだろう。ソニー自体も経営が調子いいとは言えない。そろそろ独自路線から転換しないと取り残されかねない。アーティストや楽曲などコンテンツはいいものを抱えているだけに売上を更に伸ばすにはiTunes Storeでの提供は不可欠というのもあるだろう。提供を望む声は前から多く挙がっていたようだったしね。

 

「光栄ある孤立」を捨てたソニーの選択が正解であってほしいものだ。参加を決めたのは自分にとってもありがたいニュースだしね。