雪使いのつぶやき

日々の様々な出来事や思うことを気ままにつぶやいています

今川義元はただのやられ役ではない

師匠、オレは戦国大名になる!“やられ役”今川義元の真実(歴史秘話ヒストリカ)

http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/244.html

 

今川義元といえば、「桶狭間の戦い」で大軍をもって尾張に攻め込みながら、わずか少数の織田信長の軍勢に討ち取られたことで有名だ。

この戦いのおかげで、後世、義元は信長が天下を取るための引き立て役となってしまい、イメージも小太りした金持ち系の悪役みたく描かれていることが多くなっている。

 

ただ、実際の義元はイメージされてるほど無能というわけではなかったんだよね。

東海道を制圧し、武田・北条といった隣国の強国を同盟で押さえることで他の大名よりも京の都を目指せる態勢を整えたり、分国法を作って国内の統治を整えたりしたんだっけ。これらは軍師である太原雪斉という人物のサポートもあったが、名君であることは確かだろう。

また、強力なカリスマ性も備えていたのも、桶狭間の戦いで義元が討ち取られた後の今川家があっさり崩壊してしまったことからして確かだろう。

ひとつの敗戦で大幅にイメージダウンしてしまうのも、ある意味かわいそうな部分もあるのではないかなあ。

 

歴史というのは敗者に冷たいもの。敗者側の実像に迫るのも見方の幅を広げることになるし、歴史がもっと面白くなるのではないかと思う。

 

太原雪斎と今川義元 (PHP文庫)

太原雪斎と今川義元 (PHP文庫)