道徳の正式な教科化の動きについて
小中学校の授業で「道徳」というのがあった。
道徳の授業は名前そのままに道徳(モラル)について学ぶものだ。ただ、正式な科目というよりもオマケ科目みたいなものである。
そんな道徳の授業を正式な教科にしようという動きがあるようだ。
最近のイジメや体罰問題などの深刻化を受けてのことだと思う。学校で道徳についてキッチリ学ぶことで学校内外で問題を起こすことを減らそうということなのだろう。
確かに学校で道徳を教えることは必要だと思う。ただ、正式な教科にすることにおける効果はあるのかどうかは疑問だ。
まず、教える側がしっかりしたモラルを持ち合わせていなければ説得力がない。最近は問題な教師が増えてるだけに尚更だ。見本となるべき教師が見本になれなければ教えても意味がないと思う。
また、テストなどのために道徳の授業が覚えるだけのものになる心配がある。道徳は理屈を学ぶだけで実践できなければ意味がない。正式な授業にするなら、この先もずっと身についているものでなければならないと思う。
学校で教える道徳について、身のあるものにするためにどうするかを考える必要があるのではないだろうか。
道徳について学ぶにあたって学校の役割は大事だと思う。それを踏まえた上で、道徳教育をどうするかをしっかり議論してほしいものだ。