雪使いのつぶやき

日々の様々な出来事や思うことを気ままにつぶやいています

小説「言の葉の庭」

アニメーション作品を小説にしたもの。

靴職人を目指している高校生の男の子が雨の日の公園の東屋でどこか影のある謎の女性に出会ったことから物語が始まる。(その前に男の子が公園に行くようになった理由につながるストーリーがあるのだが)

言葉を交わすようになるうちに、お互い気になる存在になっていく。そして、男の子は女性のための靴を作ることを決心し・・。

物語は短編構成になっており、メインの2人だけでなく、彼らに関係のある人たちの視点からもストーリーが描かれている。第三者の視点を織り交ぜることでストーリーに幅と奥行きを持たせる効果を与えてるのではないだろうか。2人の視点だけでは彼らに繋がる人たちの存在が単なる脇役から抜け出ないと思うからね。

映像版の方は見てないけど、小説を読んだ後だと物足りなく感じるかもしれない。実際、映像版に手を加えた内容になってるから当然なんだけどね。けど、映像版も小説と違う魅力があると思う。

前から気になってた作品だったけど、読んでみて良かったと思う。また時間があれば読み返してみたい。その時は違う見方ができるのかもしれないしね。

 

 

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特にラストへと向かうシーン(ラストも含めて)はズシンと来ている。