最強障害馬、平地に見参
レースはVTRで見たけど、横綱相撲という勝ち方だった。
障害レースでは２年前から10連勝、それも重賞で挙げて障害レース最強馬の名をほしいままにしている。今や障害では敵なしといったところだ。
そんな障害最強馬が平地のレースに出てきた。オーナーは年末のグランプリである有馬記念に出走させたいそうだ。
だが、平地で通用するかとなると疑問の声も少なくなかった。なぜなら、平地のレースを走るのは４年半以上ぶり、しかも平地では２回走って２回とも着外ということで、身分的には未勝利クラスなのだ。そもそも障害を走る馬は平地で通用しなくて転向するケースが多い。今回、平地を勝ったことのある馬たちとのレースで通用するか半信半疑だったと思う。
だが、いざレースになったら、余計な心配だと言わんばかりだった。平地の長距離とはいえ、障害よりも短い距離でもスタートよく飛び出して好位につけ、直線に入る前に行きっぷりよく先頭に立つと最後は流す余裕があるほどの完勝で平地初勝利を飾ったのだ。
１勝馬クラスの相手なら当然という見方もあるけど、力の違いを見せつける勝ち方をしたことで上のクラスでも見てみたいという競馬ファンが増えたのは間違いないだろう。
次はどのレースになるかはまだ未定だけど、次も勝てば年末のグランプリにファン投票で選ばれる可能性はグンと高くなると思う。そうなるようなレースを是非見せてほしいものだ。
